仙台七夕花火祭 志田
こんにちは。志田です。
今日は、仙台の花火大会ですね。正式には「仙台七夕花火祭」といいます。
毎年、「仙台七夕まつり」の前夜祭として開催されています。
ここで、ひとつ疑問が。
七夕(7月7日)なのに、なぜ8月に開催するのか?
言われてみれば、確かにおかしいですよね。
「知ってる!旧暦だから!!」って答えたあなた!!
残念!違います!!
正解は「中暦」!!
もともと、七夕祭りは旧暦7月7日の行事として、仙台だけでなく全国各地に広まっていました。
じゃあ、七夕祭りって何?
七夕祭りっていうのは、
田んぼの神様に、夏場の冷害から守り、豊作を祈った事から始まったものです。
その際、竹や笹を飾って田んぼの神様を迎えるお祭りです。
でも、新暦を使うと、七夕の時期がずれて、季節の神様をお迎えできなくなりますよね。
つまり、旧暦で意味をもっていた年中行事は、新暦ではまったく意味が無いことになります。
そこで、考えたのが「中暦」の概念です。
「中暦」とは、新暦にピッタリ1ヶ月たした暦のことです。
この考えができたことによって、日本ではほとんどの地方で
「新暦+1カ月」の日程で行事が行われるようになりました。
当然、仙台の七夕祭りもこれに従っています。
ちなみに「中暦」で行われる行事を「月遅れの行事」といいます。
「中暦」で考えることによって、辻褄が合う行事はたくさんあります。
たとえば、「ひな祭り」
新暦では、3月3日ですよね。でも、おかしいと思いませんか?
ひな祭りの歌で、
「あかりをつけましょ ぼんぼりに~~」
「お花をあげましょ 桃の花~~」って。
どう考えても、3月に桃の花は咲いていません。
ということで、「中暦」の考えで、ひな祭りを4月にやる地域は比較的多いです。
さらに、「お盆」
本来のお盆は、七夕の一週間後です。
つまり7月14日付近が本来のお盆で、月遅れということで8月14日というわけです。
現在では、当たり前のように多くの地方でお盆の期間は8月になってますけど。
話を戻しますが、
じゃあ、新暦の7月7日は、いったい何なの?
って、なりますよね。
新暦には、新暦の意味があります。
新暦の七夕の意味は、機織りの達人の織姫様に、裁縫や習い事、
字が上手になるようにと短冊に願い事を書いて祀るものです。
普通の人は「お金持ちになりたい」とか「モテたい」とか「痩せたい」とか、
自由に願い事を書いているようですが、
さすがの織姫様も、困りますね。
みなさん、来年の7月7日は、
織姫様に無茶なお願いしないであげてくださいね。
志田
この記事を書いた人
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